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一老人の着物についての感想

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着物についての記事を興味深くよんでいます。何十年も着物を普段に愛用している者の一人として私見を述べさせていただきます。

確かにとくに最近外で着物姿をみかける事が稀になりました。一つの大きな理由は社会が普段着の着物姿をうけいれなくなった事にあるでしょう。外にでると所かまわず車が走っており散歩する時でさえ緊張して足早にあるかなければなりません。勤めにでても人々は廊下を走り回っており和服を受け付ける雰囲気ではありません。この変化は不可逆的ありしたがって今後普段着を受け付ける社会が生まれるとは考えられません。したがって今後どんなに努力がなされても昔の様な社会全般を着物にする事が出来るとは思えません。しかし自宅にいる時は全く別です。私は昭和一桁世代ですが戦時中と戦後の一時期および海外で生活した時期をのぞいて自宅では常に和服です。勿論寝るときもです。しかし外では既に申した理由で和服はしません。また外国には似たものとしてガウンがありますが我々には和服にくらべてしっくりしません。

一方、緊張を強いられる外から帰ってきて和服に着替えたときの休息感は他に例えようもありません。私は何故若い世代が日本人独特の生活習慣のもつ休息感を捨てさって平然としているのが理解できません。恐らく明治維新で西洋のものが全て和のものより優れているとの誤った考えで和のものを意識的に排した習慣がのこっているのでしょう。我々とその上の世代が着物に親しみ持つ大事な理由として、我々の育った社会は特に女性は殆ど和服でした。和服に割烹着という母親の姿をみて育った我々の世代が和服に親しみを持つのは極く自然です。きものに関心があるのできものの復興を論じた記事はよく読むのですが不思議な事に外と内を区別して自宅でのくつろぎ着としての着物の役割を論じた記事にまだお目にかかりません。これがあえて筆を取った理由です。

最後につけくわえさせて戴ければ着物関係を扱った雑誌の特集記事などでは一着10万もするようなものが主で庶民の自宅での普段着を扱ったものにはお目にかかりません。これでは一般の需要は広がりません。 (付記)長くなりますがも少しお付き合いねがいます。最近とくに感じていることに着物が殆ど無くなくなった日本の社会は実に索漠としていると言うことです。

特に若い女性が股引に腰蓑姿で得々とあるいているのは見るに耐えません。私は今ある洋服は男女ともに元来白人が自分達の体形にあうようにデザインされたもので体形が全く異なる日本人にあう筈がないと思っています。私は外出は洋服しか着ませんが好きでそうしているわけではありません。明治初期に女性一人の身で日本を旅した英国人イサベラ・バードは和服姿の日本男性は威厳があるが洋服を着ると猿かなにかの様で滑稽であると言っています。それは今日でも当てはまる所があると思っています。国内で暮らしていると比較するものがないので我々は余り意識しませんが、欧米でしばらく暮らして日本に帰るとその途端その事を思い知らされるのです。今は着物リメイクというのが流行りとの事で美しい和服をつぶしてドレスにするそうですが、日本人女性がどんなに立派なドレスを作って着てみた所で白人女性には遠く及ばないことを知るべきでしょう。日本女性が白人女性に太刀打ちしようとするなら和服にするしかありません。

話しはとびますが最近いわれている観光立国について意見を言わせて頂きます。
日本観光と言うと普通は京都、奈良など名所旧跡や箱根、富士山などの風光が語られます。しかし実際に外国人と話していると、日本社会の人々の生活に並々ならず関心を持っています。日本人はまだ着物で暮らしていると思っていたが全くあてがはずれて失望したという話しは時々ききました。だからといってこれから全ての日本人に着物を着せることは出来ない相談です。しかし、もし 1 パーセントであっても和服の人を町で見かけるようになれば町の印象は全く変わってくるとおもいます。もっと町に潤いがでて観光客はそれを感じ取るでしょう。観光立国を言う人々はこの事に一度でも思いをはせた事があるでしょうか?

着物は日本文化の精髄であるとはよく耳にしますが着物が一部特権階級のものになりつつある現状では、滅ぼしてはならない着物文化をどうして継承してゆけるでしょう?幸い今回政権交代が実現しました。文化的なものに冷淡だった前政権きかわって今政権には多少の期待がもてるかも知れません。そうであれば着物文化に携わる人々が今政権に働きかける事があてもよいのではないでしょうか?

返信(2)

  • 川崎様 ご意見ありがとうございます。
    (※管理者側にて、適宜改行して文章を整えさせていただきました。ご了承下さい)

    日本人のアイデンティティに対する考え方は、
    他の多くの人も同様の考えをお持ちのことと思います。
    現在の着物文化の継承における課題は、伝統産業としての商業面での存続と、
    着物に対する一般認識としての着物教育という2つの分野が、
    いずれも崩壊しかけており、それらをどう修復していくか、かと考えます。
    個人の都合や商業の都合だけでこれらの価値判断を決めることなく、
    日本人全員で新たな(あるいは本来あるべき)着物の価値をきちんと見出すことが必要となることでしょう。
    そのために必要なことを、日々続けて行ければと願っています。江戸時代以前のように、日本人全員が着物で暮らすことはなくとも、きっとそれらは、これからでも決して遅くはないと思うのです。

    今後ともどうぞよろしくお願い致します。

  •  こんばんわ、電気屋です。

     別スレッドにしようかと思いましたが、あえて返信で書きます。

    >一方、緊張を強いられる外から帰ってきて和服に着替えたときの休息感は~~

     先日、電気工事組合のツーリング大会で温泉に行って来ました。
    温泉旅館と言えば、やっぱり浴衣ですよね。
    普段着物や浴衣を着ない人でも、やはりこのときだけは浴衣ですよね。
    このHPにも有りますが、それは理想の寛ぎ着であるというのも
    理由の一つだと思います。

     しかし、普段の生活で寝間着浴衣を召す人は圧倒的少数だと思います。
    私は帰宅して風呂上がりには浴衣で過ごすのが日時用ですが、
    一般人はなぜこの習慣から離れたのか? それは私には解りません。
    私が普段寝間着浴衣を愛用していることを話すと、驚く人も少なく
    ありません。

     昔ラジオの投稿だったかで、「家族温泉旅行に行くと子供たちは
    浴衣が着られるのをすごく喜ぶんです・・・」
    というのがあり、パーソナリティー(DJ)が時用談半分に
    「普段から浴衣でも良いんじゃないですかねぇ・・・」
    とコメントしていたのをなぜか覚えています。

    たしかに普段寝間着浴衣や旅館浴衣を着てははいけないという
    マナーも法律もありません。

    このHP(掲示板)に出入りする人たちの中にも、旅館浴衣で
    着物の心地よさに目覚めたという方がいます。

    たしかに寝間着としての浴衣は格別で、之に慣れてしまうと
    パジャマを着る気がしなくなりますね。
    なんか浴衣じゃ無いとスイッチが切れないというか・・・。
    あまり褒められることではありませんが、私寝るときは結構
    だらしないです。帯も外してしまいます。
    でもその開放感が良いんです。

     管理がめんどくさい? 誤解ですよね。
    寝間着なら平気な顔して洗濯機に入れてしまいますから。
    普段着ている物と同じです。
    爺臭い?イメージはあるかも知れませんね。


    気がついてみればと言うか、考えてみれば、
    なぜこれほどの高機能衣服を嫌悪(?)するのかは
    たしかによく分からないところが有ると思います。
    高機能と言えば介護の世界でも、浴衣は重宝すると言います。
    寝たままで着替えることが出来るからです。
    半身脱がして反転させ、もう半身脱がせ、逆手順で着付ける事が
    可能なのも浴衣の構造故です。

    文章がまとまりつきませんが、こういう側面の考察も
    興味深いと思います。

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