| ■ 和装用のコート |
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和装用のコートは、主に防寒・防雨のために用いられるもので、男性の和装用としては以下に紹介するものがあります。コートの丈の長さは、羽織同様に流行によって移り変わりがありますが、現在は雨ゴートを除いて半コートが多く、七分丈のものをたまに見かけるくらいで、(私は)対丈の防寒用コートはほとんど見かけたことがありません。なお、防寒用のコートを外套(がいとう)とも言います。
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雪の降る寒い日には
ちょっとした外出にも
和装用コートがある
と安心。
コートの素材や形状
には様々なタイプが
あるので、好みに合
わせて選びましょう。
(左の写真は角袖)
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| ■ 角袖(かくそで) |
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角袖は、最もポピュラーな男性用の和装コートだと思います。
「角袖」という名称自体は、本来着物の袖の形状を指すものですが、男物の角袖コート(角袖外套)のことを普通こう呼びます。
写真のように、普通の着物と同じように四角い袖がついたものですが、下の写真のものは上のものに比べてたっぷりとした大きさの袖に仕立ててあります。
また、衿の形も上下の写真の角袖は違っています。衿の形状にも流行や好みがありますので、気に入ったものを選ぶといいでしょう。
この他、写真ではわかりませんが、前を合わせるところはボタンがけになっているものがほとんどですが、紐で止めるものもあります。
色や素材も様々で、デパート等では紬などの正絹のものが多く出ていますが、正絹のものは15〜16万円もします。コートとしての機能や使用目的を考えると、ウールなど汚れを気にせず気軽に着れるもので十分だと思います。
ちなみに、写真のものは素材を確認するのを忘れましたが、値段は6万円前後でした。 |
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| ■ 捩り(もぢり) |
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「捩り」というのも和服の袖の形状の一つの名称ですが、角袖と同じくコート類の一つを指す名称ともなっています。
捩り袖は、袖の下を斜めに折り上げて台形のような形状に仕立てたもので、巻き袖などとも言われるものです。大きな袖が邪魔な時には、この捩りの方が便利かも知れません。
なお、同様の袖が付いた労働着としての着物も「捩り」と呼ぶものがあります。
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| ■ 道行(みちゆき) |
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道行は道行衿という四角いデザインの衿が特徴で、女性が用いる和装用のコートである道行と同じ物です(江戸時代、もともとは男性用のものだった)。
写真の左端のものが道行ですが、男性だと易者さんなんかがこれですよね(今は和服の易者さんって見かけませんねえ・・・)。
ただ、道行というと女性用というイメージも強く、あえてこれを男性が着るとオカマと間違えられることも(^^;。 |
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| ■ 鳶(とんび) |
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鳶は幕末頃に外国からもたらされたインバネスと呼ばれる外套が和服用に変化してできたもので「二重回し」とも呼ばれます。
簡単にいうと、アルセーヌ・ルパンが纏っているマントみたいな形状のものです。他のコート類と異なり、もともとヨーロッパ製のものですから、洋装にも和装にも合わせることができます。どういうわけか、最近和服を着ない若い人にも人気があり、撮影させてもらったお店でも店頭に置くとすぐに売れてしまうそうです。
確かにトンビは、角袖や捩りと比べると断然カッコはイイです。なんたって、マントですから、バットマンや黄金バット(古すぎ?知らない人はビデオかLDで見てね)なんかのヒーロー気分になれるのかも知れません。でも、私は角袖も捨て難いなあ。
左の写真は、パールトーンの國松社長と。國松社長のトンビはカシミヤ製ですが、私のはウール地です。着丈は好みで選びます。 |
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| ■ 雨ゴート |
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これは要するに和服用のレインコートですが、男性用のものは結構入手しにくいかも知れません。需要としてはお坊さんが必ず用いるでしょうから、呉服店より法衣店などの方がありそうです。
右の角袖と比べると、丈が長着のように長く裾まであるのがわかると思います。これは化繊の雨の日専用ですが、防寒兼用の厚手の生地のものもあります(角袖の裾まで長いものに防水加工がしてあるという感じ。ちなみに角袖でこれくらい裾の長いものは既製品では滅多にないので、誂えになると思います)。
丈は裾までたっぷりあって、泥はねを防げるものでなければ意味がありません。私には丈も裄も短くて、これも既製品では無理なようでした(もっと、大きいのも作って〜)。また、室内では脱いで畳んでおく必要もありますから、持ち運びに便利で薄くて軽い生地のものがいいと思います。 |
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画像の撮影協力(鳶を除く):東京・浅草「ちどり屋」さん |
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