現在一般的な袴には、中が二股に分かれている馬乗り袴(うまのりばかま)と完全に筒状の行灯袴(あんどんばかま)がありますが、格好がいいのは断然馬乗りです。正面向いてじっとしていれば、ぱっと見は区別がつきませんが、立ったり座ったり歩いたりすると一目瞭然です。また、実際には馬乗りの方が裾裁きもよく、歩きやすいです。とはいえ、いくらカッコ良くてもこうした袴はやはり外出時やフォーマルな場でつけるもので、日常生活ではあまりつけません。日常着の袴はあとで説明する野袴系のものがお薦めです。
| 馬乗り袴 |
行灯袴 |
 |
 |
袴地は、「仙台平」が代表であり最も格が高いとされます。正式には「精好仙台平」といいますが、本物の仙台平は現在後継者も少なく、わずかしか織られていなくて、現在の袴の生産量の90%は「米沢平」と呼ばれるもので、その名の通り山形県の米沢が代表産地となっています。その他、袴地にはお召、紬、ウールなどのものもあり、一般的にはお召や紬の袴が最も合わせやすいと思います。なお、グレーや茶系の仙台平の縞の袴は、羽二重の紋服やお召しなどに合わせるのが普通で、紬やウールの着物には不似合いです。また、縞の太さもさまざまですが、年齢に関係なく細めの縞を選んだ方が無難です。

無地の袴が一枚あると、紬にもお召にも合わせられますから重宝します。色は手持ちの複数の着物と合う色で。
